販売CDセール&ニュース 販売CD

  • すべて
  • レンタルDVD
  • レンタルCD
  • レンタルコミック
  • 販売DVD
  • 販売CD
  • 販売本
  • 販売ゲーム・トレカ

更新日時:2013年3月20日 10時00分

FUNKY MONKEY BABYSインタビュー/3人とBABYSの歴史が詰まった『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』リリース【2】

  • mixiチェック

『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』(上:初回限定盤/下:通常盤)

『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』(上:初回限定盤/下:通常盤)

 加藤に、今回、こうしてベストアルバムという形にして、自分たちが産み落としてきた楽曲を振り返り、FUNKY MONKEY BABYSが一番大切にしてきたモノは何だと思うか? と問いかけてみた。
「僕らの音楽を肯定し続けてくれた“ BABYS”と名乗ってくれているファンの皆さんです。僕たちにとってBABYSは、大切なメンバーの1人です」(加藤)
 BABYSたちにとって、彼らがかけがえのない存在だったように、彼らもまた、BABYS 1人1人の存在はかけがえのないものだったのだろう。
 彼らは2011年の6月8日にリリースされた「それでも信じてる/ラブレター」の制作中に、東日本大震災を経験したことで、“頑張れ!”も“頑張ろう!”も言えなくなってしまったと語っていた。ただただ無責任に背中を押すみたいなことは絶対に出来ないと悩み、自分たちが歌うことの意味や、音楽の必要性とはなんだろう? 重要じゃないんじゃないか? と、深く突き詰めて考えてしまったのだ。しかし、そこで、“本当に伝えるべきこと”と“愛するということの本当の意味”を知ることになり、より心を寄り添わせる優しい歌が歌いたいと思うようになっていったのである。
 FUNKY MONKEY BABAYSの歌には嘘がない。特別じゃない、人間ならば誰しもが感じる“気持ち”を歌うからこそ、多くの人の心に届いてきたのだ。
 彼らは、その時の気持ちを素直に吐き出し、「それでも信じてる」という曲を生み出したのである。そして。その曲は、とことん優しい歌となって私たちに贈られたのだ。その歌は、彼らと聴き手であるBABYSによって大切に育てられ、後に、近くに居る人を自分の精一杯で愛することの素晴らしさを教えてくれる「LOVE SONG」(2011年11月16日リリース)が誕生したのである。
 つまり。FUNKY MONKEY BABAYSの歴史は、彼らだけのものではないということ。彼らとBABYSが作り上げてきた大切な時間なのだ。

 かつて、1stアルバム『ファンキーモンキーベイビーズ』をリリースした時、自身でも、ここまでの景色を想像していなかったことだろう。結成から3年、更に遡ればそこから10年、それぞれ個々で活動していた時期を無駄にしたくないという想いで作り上げた『ファンキーモンキーベイビーズ』。そこには、このベストアルバムには入っていないインディーズ時代の楽曲も多く収録されているが、そこには、“ここがあったからこそ今のFUNKY MONKEYBABYSがあるんだ”という彼らの自負が詰め込まれていた。そのまんま東、山田花子、ペナルティと続いた顔アップジャケットシリーズも、1stアルバムではDJケミカルを起用。彼らはそこから、毎回、アルバムのジャケットにはDJケミカルを起用してきたのだ。1枚目のベストアルバムもDJケミカルである。何の小細工もせず、真正面からドンとアップで写されるそのジャケット写真とミュージックビデオは、その作品を象徴するもの。彼らFUNKY MONKEY BABYSのアイコンでもあったと言えるだろう。
 『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』のジャケットも、もちろんDJケミカル。まさに。これぞFUNKY MONKEY BABYS。いつも、リリースする度に、ジャケットに誰が起用されるのか楽しみでならなかった。そこもFUNKY MONKEY BABYSの歴史となっているのだ。
 BABYSを笑顔にしたくて歌う彼らがいて、彼らと一緒に笑える時間を求めるBABYSが居る。そんなあたたかな関係性の上に、FUNKY MONKEY BABYSは存在していたと言える。
 彼らが生きてきた証と言っても過言ではない『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』。彼らは、このアルバムを、どのように聴いてほしいと願っているのだろう?
「何気ない日常にある花束のように、ありふれた々にある微笑みのように、このベストアルバムが、皆さんの人生のBGMになってくれれば嬉しいです。全国のBABYS へ。例え東京ドームが終わっても『サヨナラ』は言いません。ずっと心でつながっていられるように。このつながりが永久に心にありますよう願っています」(加藤)

 3人が残してくれた最高の曲たちと、たくさんの思い出たち。ここに収められた曲たちは永遠に消えることはない。これからも、その歌に胸を焦がし、涙し、一緒に騒ごうじゃないか。
 彼らが言うように、サヨナラは言わないでおこう。いつかまた、別の形で彼らの音と歌に出逢えることを願って。そして。彼らFUNKY MONKEY BABYSが残してくれた曲たちを、永遠に忘れないために。
 サヨナラは言わないでおこう。